添付書類
(必須情報)A1.器具類の証明手続き
A1.1
試験室間及び試験室内の繰り返し性及び再現性を許容水準に合わせるために、本規格に基づき試験を行うために用いられる器具類は、分解能、正確性、精密性、較正のための詳細要件に合致し たものでなければならない。試験室間の機器類の差異は再現性が悪くなる大きな原因であると確認 されている。この添付書類は機器類が本規格の要件に合致していることを証明する手続きについて 説明するものである。
A1.2
試験機関は器具類の周波数応答性、正確性、分解能が本規格の要件に合致していることを証明する書類を保有していることが本規格の要件である。そのような書類は較正証明書又は度量衡検定 所の報告の形式になっている。
A1.3加速度計データーチャンネルの証明(Accelerometer Data Channel Verification)
― 端末か ら端末の較正(End-to-End Calibration)―加速度計、信号、調整器類、データー取り込み機器な どの周波数応答性は較正証明書から決定できる。しかし、これらを組み合わせたききの周波数応答 性は、接続ケーブル、システム、接続器、その他の部品が周波数応答性に影響するので、未知であ る。(これらの外部の影響は同一メーカーの同じ部品を用いることで最小化可能である。)加速度 計データーチャンネルは全体のデーター取り込み及び処理システムの端末から端末の較正(End-to- End Calibration)を用いて較正することを推奨する。この手続きは承認された度量衡検定所によっ て実施しなければならない。この規格の要件に合致することは、システムの周波数応答が表A1.1及 び図A1.1に示された範囲に入るはずである。
表A1.1A1.4加速度計データーチャンネル(Accelerometer Data Channel)
― 最低限度の証明要件 (Minimum Verification Requirement)― もし、端末から端末の較正(End-to-End Calibration)が実施されなかった場合、試験機関は、以下の試験を実施することによって、保有試 験機器がこの規格の要件である低周波数での応答性と正確性要件に適合していることを決定しなけ ればならない:
A1.4.1加速度計低周波応答性(時間一定)試験(Accelerometer Low-Frequency Response(Time Constant)Test
― この試験の目的は加速度計、信号、調整器、アナログフィルターが低周波数に 対して充分な応答性を持っていることを決定するものである。必要な低周波応答(8.3.15.1項)は 最低時間定数2.0秒という言葉で規定されている。付録X2.2は信号に関する不適切な時間定数の影響 について説明している。時間定数を測定するためには、下記の手順を実施する:
A1.4.1.1
加速度計の信号を、記録機器へのデーター取り込みシステムに正しく入力するように接続 する(例えば、オッシロスコープ、コンピューターデーター取り込みシステム)。この信号は、図 A1.2に示されるように、加速度計の信号調整器とアナログフィルターから発生する出力である。 データー記録装置は信号調整器の全出力範囲を記録できるもので、100s-1の最小試料速度で最小10 sに対して±1mVの分解能でなければならない。加速度計は固定され、測定中に動いたり、振動し たりしてはならない。
A1.4.1.2
メーカーから推奨されているように、ウオームアップの為に、信号調整器、記録機器、そ の他の電子装置の電源を入れる。
A1.4.1.3
信号を受ける為に記録機器を準備する。信号調整器の電源を切る。5±1sの後、信号調整 器の電源を入れて、最小で10sの間出力を記録する。満足できる記録をする為には、長めの記録時 間が必要である。
A1.4.1.4
もし、加速度計、信号調整器、あるいはアナログフィルターが有限の低周波応答を持って いるならば、記録された信号は、信号が静まるに連れて、図A1.3のように、指数曲線的に減衰する。
図A1.3A1.4.1.5
記録されたデーターの指数曲線上で2s以上離れており、尚且つ最低で信号調整器の出力範 囲の1/10(例えば、出力±5Vに対して1.0V)離れている2点を選ぶ。これら2点の時間と電圧 を、(T0V0)及び(T1V1)として記録する。
A1.4.1.6
下記の計算式で時間定数を計算する:
図A1.3に示された例では:
A1.4.1.7
もし、測定されたデーターの時間定数が2.0s以下の場合は、機器はこの規格の周波数応答 要件に合致していない。
A1.4.2
既知の入力でg-max及びHIC計算値を確認(Verification of g-max and HIC Calculations Using Known Input)― この試験はデーター取り込みシステム、デジタルフィルター、試験機器 の計算処理が本規格の要件に適合していることを確認するものである。試験には、加速度計の出力 がシンセサイザーの予め決められた形状パルス、幅、振幅で置き換えられることが必要である(図 A1.4)。
パルスは、シグナル調整器出力、最小分解能±1mV、発生信号を最小速度50kHzで新しくす る能力のパルスに等価の範囲を持ったプログラム可能な信号発生器、コンピューター接続のデ ジタルのアナログへの変換器、又は出力を提供する他の適切な方法によって発生される。
図A1.4A1.4.2.1
発生されるパルスはコサイン曲線の波形である:
ここで:
V=出力電圧
A=パルスの高さ(振幅)
t=時間
T=目標パルス幅
定数Aは目標g-max及び計算式:A= c gmax を用いてg-max及びHICスコアの計算で使用 される加速度計感度(c)から計算される。
この関数は図A1.5に示される形状の波形を作り出し、現実の衝撃波形に類似しているの で選ばれた。又、この関数はHICスコアを最初の原理から直接的に計算することを可能 にしている。
図A1.5
A1.4.2.2
試験を実施するために、下記のステップに従う:
- (1) 信号発生器がA1.4.2.1項に記述された形状のパルスを発生するようにプログラムする。試験を 完成するために、パルス幅(T)及び表A1.2に示された基準g-maxスコアの組み合わせのパル スが必要である。各々の場合、基準g-maxと加速度計の感度と掛け合わせて波形の振幅(A) を決定する。
- (2) 信号発生器出力をデーター取り込みシステムの入力と接続する。
- (3) データー取り込みシステムが信号を受け取るように準備する。信号発生器から信号を送る。取 り込みをし、通常の方法で取り込んだデーターを処理する。
- (4) 試験システムで報告されたg-max、HIC、HICインターバルスコアを記録する。
- (5) 表A1.2に示されたパルス幅(T)と基準g-maxの6個の組み合わせの試験を繰り返す。
試験器で発生したg-max、HIC、及びHICインターバルスコアを表A1.2のターゲットスコアと 比較する。
表A1.2A1.4.2.3
もし、記録値が±1%以上ターゲット値と異なっている場合は、試験器は本規格の要件に合 致していない。
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22.キイワード : ASTM:F1292-04 |
ASTM:F1292-04 2004年 |
付録(必須ではない情報)X1.傷害危険曲線(Injury Risk Curve) : ASTM:F1292-04 |


