数年前までは作りやすくて豊産性であることが最大の条件であ、つた。当時はブルーベリ ーそのものもよく知られていず、いわゆる「ブルーベリーでさえあれば」よかった。しか し、生産土が増え、消費者の知識も高まると同時に経済的な品種とそうでない品種とがは っきりしてきた。更に、需要層が多様化してきたため、一つの方向性を持った品種選択が 必要になってきた。
ブルーベリーの需要(販路)は大別すると、市場出荷、宅配、摘み取りおよび加工原料 の4つに分けられる。最近とくに伸びているのが宅配であり、とくに東北地方の産地では 市場出荷に代わって生食用販売の主流になりつつある。また、市民に呼び掛けたり、観光 地のホテルやペンションと提携した摘み取りも年々増えている。
市場出荷に中心を置いていた従来は早生品種ほど価格が高く、品質のよい中、晩生種の 頓になると価格が低迷する状況が続き、品種構成も早生に比重を置いたものを想定してき た。・しかし、需要が供給を上回り、生活の中に定着してくると、出荷時期の差はそれほど 目立たなくなり、数年前まではほとんど値がやかなかった8月以降も価格が安定してい る。お中元用の宅配の場合は7月中旬が山になるので、早生のやや遅め、あるいは中生種 のやや早めの品種が中心となる。また、摘み取りに主力をおく園では子供達が夏休みに入 る7月中旬以降の中〜晩生品種が重要になる。凍害の危険が少ない地域ならばラビットア イ系品種の導入も検討する必要がある。
加工用としては今のところ品種間題は出ていないが、ワインの製造にからんでより適す る品種の選定が望まれる様になろう。
一方、栽培する価から見た場合、栽培のしやすさと大玉であることが最も重要な品種選 択の条件である。東北地方において栽培の難易を左右する最も大きな要因は耐凍性の強弱 と土壌への適応性である。したがって、まず耐凍性の強い品種を選ぶ必要がある。また、 ブルーベリー栽培で最も労力を要するのが収穫であることから、収穫能率の上がる大玉品 種をえらぶことが必要である。
第1表に岩手大学における品種の生育生態と平均1果粒羞を示したので、本項の記述と と傭せ、品種選定に投畢てて頂きたい。