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病虫害の防除
日本ではまだ栽培の歴史が浅いので今のところ目立った病虫害の発生はなく、全く防除 を行なわなくても栽培ができる。しかし、栽培面積の広がりと共に被害も広がってきてい ることも無視できない。問題になっているのは病気ではハイイロカビ(ボトリジス)であ る。落花期頃長雨が続くと散り残りの花びらを中心に発生し、ひどい場合には花叢ごと菌 糸で覆われミイラ状になる。落花開始期にべンレート2000倍あるいはトップジンMlOOO倍 液を散布すれば防ぐことができる。 害虫ではコウモリガの被害がもっとも問題である。この害虫は株元をリング状に食害す るので気が付いたときには手遅れとなる。生態を見ると、初めは草むらにいて、ある程度 大きくなって樹に食入してくることが分かっている。したがって、若齢幼虫がつき易いギ シギシ、ヨモギ、ヒメジオン等の雑草を囲の周辺から除草しておくことが大切である。ま た、園や株の周囲に幼虫が入ってこない様にダイアジノン粒剤等の粒状殺虫剤を散布して おくことも効果がある。幼虫が樹に移行してくるのは6月上旬から8月下旬まで続く。 ハマキムシ類、毛虫類、コガネムシの被害もよく見られ、時にはかなりの害を被る場合 がある。ハマキムシ類や毛虫類に対しては落花開始期の殺菌剤散布時にチューリサイド、 トアローなどのBT剤あるいはデミリンなどの脱皮阻害剤を混用する。コガネムシの発生 は果実の収穫時期と重なるので直接殺虫剤を散布することは不可能となる。園地周辺のギ シギシ、イタドリ等にたかっている場合が多いので、これらの雑草に群がっているときを 狙いDDVPまたはサリチオンを散布しても効果がある。
最近目立ってきたのがオウトウミバエの害である。収穫期に果泣から小さなウジムシが出て来て被害に気づくものであるが、現在のところ有効な薬剤が見つかっておらず適切な防除法は無いが、株下に落ちた落果をそのままにしておかないとか、ビンに砂糖水を入れて各所に置き誘殺をすることで多少は被害を軽減できる。また、忌避にハープを植える試みも行われているが、防除法の確立は極めて重要な課題でる。
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