遊具がプレイグランドやこれと類似した野外環境で立証された耐久性の記録がある材料だけで生産され組み立てられていることを、購入者は確認しておくべきである。どんな新しい材料でも、プレイグランド用具メーカーは耐久性に関して試験をしたり文書を添付すべきである。
プレイグランド用具材料への主要な関心は腐食と劣化である。金属は塗装し、亜鉛メッキし、さもなければさびを防ぐように処理されるペきである。
全ての塗装やその他の類似した仕上げは、塗装中の鉛に関する最新のCPSC規定[資料7]に従わなければならない(乾燥重量で鉛の最大含有量0.06% [600ppm] ) 。利用者がプレイグランド遊具と接触した結果、遊具にかけられた防腐剤やその他の処理剤を危険な量まで摂取したり吸い込んだり吸収したりすることがないことを、メーカーは保証すべきだ。プレイグランド遊具の購入者とこれを取り付ける者は、メーカーに対し、防腐剤や他の処理は使用者の健康に危険がないことを示した証拠書類の添付を求めるべきである。
消費者製品安全委員会(CPSC)やいくつかの州、そして地方機関の試験により、アメリカ中の学校や公園、市町村で、古いいくつかのプレイグランド遊具が、とっくに劣化した鉛入りの塗料を使っていることが明らかになった。プレイグランド遊具の塗料が劣化したとき、生じたくずやちりは、遊んでいる間に遊具に触り、そして手から口へ塗料のくずやちりを運ぶような幼い子供に摂取されるかもしれない。この摂取塗料は子供に危険をもたらし、不必要に高い鉛に身をさらすことになる。
プレイグランド遊具の鉛入り塗料を特定し、抑制するための方策はCPSCで入手できる。危険評価と適切な管理について計画を開発するとき、多くの要因を考慮する必要があるアプローチは個々の事例に沿って行なうことが推奨される。プレイグランドの管理者は1996年10月報告つまり、公共プレイグランド遊具の鉛入り塗料の認定と管理こ関するCPSCスタッフ勧告、資料[8]を参考にするべきだ。
木材は自然に腐敗し昆虫への抵抗性をもつか、そのような劣化を回避すろように処理されるかのどちらかである。プレイグランド遊具に使われている最も一般的な木材処理剤は無機ヒ素化合物である。もし木材表面で除去できるヒ素(皮の接触や試験材料でこすることによって木材表面から除去できるかもしれないヒ素)の使用が最小限度にされるなら、銅クロム酸ヒ素(CCA)をプレイグランド木材遊具の処理剤として使用することは許容し得るものである。無機ヒ素化合物はアメリカ森林保護組合C17基準の仕様に応じて、製造業者や森林保護者によって利用されるべきである。この基準は、処理された木材はヒ素を高レベルで含むかもしれないような残留物が日で見てもないものであるべきだと明示している。
(ただし緑色を帯びたCCA処理された木材は許容し得る)森林保護者やプレイグランド遊具製造業者は、無機ヒ素化合物のレベルを最小限度にする技術と方法を実践すべきである。
CCAの付着したプレイグランド遊具の木材を除去可能なヒ素が検出可能なレベル以下となるように処理するための技術と実践方法が存在することを、
CPSCはこれま
で見出してきた。 [資料9]
砂で磨いたり、のこぎりで切ったり、おがくずを加圧処理するような木工工程に携わる設置者、建築業者、消費者は、販売の時点でしばしば役に立つ消費者情報シート[資料10]を読むべきだ。そのシートは重要な健康予防措置と廃棄処分情報を含んでいる。クレオソート、ペンタクロロフェノールやトリブチルスズ酸化物はあまりに有毒で炎症を起こしやすく、プレイグランド遊具木材の防腐剤として使われるべきではない。殺虫剤を含んだ仕上げ材料もまた使用すべきではない。低い毒性を持ちプレイグランド遊具木材に対して適すると思われるその他の防腐剤は、銅または亜鉛ナフテナイト、そしてホウ酸塩である。
製造業者の指示通りに取付け、固定したとき、全ての留め具、コネクター、装置のカバーはゆるんだり、エ具を使用しないで取り外しのきくものであってはならない。ロックワッシャー、自動ロックナット、その他ロックする物は、全てのねじやボルトが離れないよう保持されて与えられるペきである。可動継ぎ目の金属製品は、故意でなくあるいは許可されていない緩みに対しても安全であるべきだ。加えて、全ての留め具は抗腐食性を有し、接続している材料の腐食を最小限度にするよう選ぶ。可動継ぎ目で使われるベアリングは油を差しやすいか、または自動注油とする。 Sフックを含む全てのフックは、閉じておく。 (12.6.1節も参照せよ)もし0.04インチよりも大きい隔たりと隙間がないなら、フックは閉じていると考えてよい。このギャップをフィーラーゲージで測定することが妥当である。もしそのようなゲージがないとき、そのギャップはわずかなすき間でも許すべきではない。
プラットホームやすべり台を直射日光の当たらないところへ設置できないのであれば、肌が触れることによる火傷の害を避けるために無地であれ塗装であれ金属表面の材料は使用を控えるべきである。代案として、プラットフォームには木材、プラスチックやビニール被覆の鉛が、そしてすべり台にはプラスチックが考えられる。 (12.4.4節のすべり台を参照のこと)
翻訳:岩手大学 農学部生活環境工学科 藤井 克己 教授
この文章はCPSCハンドブックより引用したものである。
CPSC Webアドレス http://www.cpsc.gov
ハンドブック原本のアドレス http://www.cpsc.gov/CPSCPUB/PUBS/325.pdf