遊具を適切に組み立てて設置することは構造上の安全性、安定性、総合的な安全性に関してきわめて重大である。遊具を組み立て、取り付ける人は製造業者の指示から逸脱すべきではない。組み立て後と初めて使用する前に、遊具を安全性に関してプレイグランドを検査する資格のある人に、徹底的に点検してもらうべきである。
製造業者の組み立て作業や設置時の指示事項、そしてその道具に関して集めた他の全ての資料は永久にファイルにして保存すべきである。
製造業者の指示や仕様書の指導の通り正しく取り付けられたとき、遊具はある方向に動いたり滑ったり、傾いたり倒れたりするような激しい使用により引き起こされる予想最大外力にも持ちこたえるはずである。しっかりと固定することは安定した設置のためのキーファクターであり、そして要求される土台の大きさや深さは遊具の種類に応じて変化するかもしれないので、遊具を固定する過程は製造業者の仕様書に厳密に一致して完成されるべきである。
不充分な遊具のメンテナンスはプレイグランドでのケガを招くことになる。プレイグランドの遊具の安全性や使用にふさわしいかどうかという問題は、検査やメンテナンス次第であるから、製造業者のメンテナンスに関する指示事項と、そこが推奨する検査計画は厳密に実施されるべきである。 包括的なメンテナンス計画はそれぞれのプレイグランドについて展開されるべきである。全ての遊具は起こり得るあらゆる危険、例えばさびや腐敗、昆虫、風化による劣化に関しても頻繁に検査されるべきである。プレイグランドはガラスの破片やその他の危険な破片についてもまた頻繁に点検される必要がある。ゆる詰め舗装の材料ブランコの下やすべり台の出口のような人通りの激しい場所で、それらが移動したり、締め固めたりしていないことを保証できるよう検査されるべきだ。検査中に見つけられるどんな損傷や危険事項も、製造業者の修理や部品の取替えについての指示どおりにすぐに修理されるべきだ。
個々の遊具に対する徹底的な点検の頻度は、遊具の種類、使用回数、その土地の気候によるだろう。製造業者の勧告をもとにして、各用具1つ1つのメンテナンス計画を考慮しながら、プレイグランド全体のメンテナンス計画を作ることは可能だ。詳細な検査では可動部分、そして摩滅の予期される他の構成部分に特別な注意を払うべきである。検査は訓練された人員による系統だった方法で実施されるべきだ。
その1つの可能な方法はチェックリストの使用である。いくつかの製造業者はメンテナンス説明書の一般的なもしくは詳細な検査に関してチェックリストを用意している。これらは検査が製造業者の仕様書に応じていることを保証するために用いられる。検査だけで包括的なメンテナンス計画を構成するわけではない。検査中に確認された全ての危険や欠陥は即座に修理されるべきである。全ての修理や遊具の部品交換は製造業者の指示に従って完了されるべきだ。公共のプレイグランドの定期的で定型的な手順での点検について、手引きとしてよく使われそうな一般的なチェックリストを付録Aに載せている。これは一般的なメンテナンスに関連するものだけを取り扱うように意図されたものである。これは特定の遊具設計やレイアウトについて完全な安全評価をもたらすものではな。例えば、それは遊具からの落下や移動時の衝突事故、頭部はさみ込みの危険を取り扱っていない。従って、このチェックリストの使用は一般的なメンテナンス目的にのみ限られる。このハンドブックに含まれる詳細な推薦設計は、プレイグランド全体や個々の遊具の安全性を評価するのに使うことができる。
全てのメンテナンス検査や修理は、製造業者のメンテナンス指示事項や使用したチェックリストを含めて、記録を残すべきである。点検が行われるとき、使用した書式は何であれ、それを行った人は署名し日付を書くべきだ。プレイグランドで起こったと報告されたどんな事故やけがの記録もまた保管されるべきだ。これは今後起こりうる危険や直されるべき危険な設計上の特徴を特定する上で役立つだろう。
翻訳:岩手大学 農学部生活環境工学科 藤井 克己 教授
この文章はCPSCハンドブックより引用したものである。
CPSC Webアドレス http://www.cpsc.gov
ハンドブック原本のアドレス http://www.cpsc.gov/CPSCPUB/PUBS/325.pdf