プレイグランド遊具の主な種類 ・12.6ブランコ

12.6  ブランコ

12.6.1 概論

 あらゆる年齢の子供は、一般的にブランコの揺れている間に感じる気持ちを楽しむ。しばしばブランコに座った子供が飛び降りるのを見かけるが、ごく普通のことだ。小さい子供は、ブランコに腹ばいに乗る傾向にあり、年上の子供達は立ち乗りをするだろう。

 ブランコは2つの異なったタイプに分けられる。動きの軸が1つのものと、多数のものである。単軸のブランコは、 1つの面を前と後を行き来し、頭上の旋回軸に結合し、吊された少なくとも2つの座席でできている。多数軸のブランコは、あらゆる方向に揺れることができる1つの軸に吊された椅子(一般的にはタイヤ)でできている。構造の支えとブランコの椅子、そして他の吊された要素をしっかり留めるため使われる金属製品は、道具を使わずに取り外しができるようにしなければならない。 S字フックは、ブランコのぶら下げるシステムの部品であり、ぶら下がっている要素を頭上の軸か、ブランコの椅子のどちらかにくっつける。口の開いたS字フックには子供の服をつかんだり、絞殺する危険が居合わせている。 S字フックはきつく閉じるべきだ。 S字フックは、0.04インチ以上の隙間がなければ閉じていると考えてよい。フィーラーゲージで隙間をはかるか、それがなければ10セント銀貨(1ダイム)が入るかどうかではかることが、適切である。

 ブランコは、登るのをあきらめるような支え構造から吊されているべきだ。フレーム支え構造に水平に交差するバーを設けるべきでない。

 ファイバー口ープはブランコを吊す材料として推薦できない。

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12.6.2 単軸(往復)ブランコ

 動いているブランコのわきを、小さい子供が不注意に走ってしまうことを防ぐために、ブランコは他の遊具などから離れて設置すべきである。追加の防護として、フェンスや生け垣のような低い柵を備えてもよい。ただしそのような柵は、ブランコの利用区域内で障害となったり、視界をブロックすることで監督の邪魔にならないようすべきだ。

 単軸ブランコの前や後ろの利用区域は、他の遊具の利用区域と重なるべきでない。

 ブランコにぶつかる子供をできる限り少なくするため、支え構造の一区切りの間には、 3つ以上の単軸ブランコ席をぶら下げないようにする。

 単軸ブランコを複合構造物にくっつけることは推薦できない。

 ブランコの椅子はいかなる時も、 1人より多くは乗れないように設計する。衝突時のけがを減らすため、木や金属類の椅子は好ましくない。軽いゴムやプラスチックがよい。椅子の角はなめらかに丸く仕上げるべきで、そして9.3節のように、出っ張りに関する推薦事項に従う。

 ブランコの椅子の下面から保護された舗装表面までの垂直の高さは、就学前の子供達にとっては12インチ、小学生には16インチを、それぞれ下回らないようにする。注意:ゆる詰め材料が保護舗装面に使われているなら、材料がしかれた後で、椅子の高さの推薦事項を決定する。

 ブランコ間やブランコと支えている構造間の衝突をできるだけ減らすため、図22に示される各部品間のすき間の大きさが推薦される。加えて、横から横への動きを減らすためブランコを吊している物は20インチ以上離して配置すべきだ。

 就学前の子供たち向けの単軸ブランコは、回転軸が保護舗装面から8フィート以上の高さにならないようにする。

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(図22)

ブランコ

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12.6.3 幼児用ブランコ

 幼児用ブランコとは大人の補助を伴って4歳以下の子供用が利用する単軸ブランコである。椅子とそれをつるすシステム、さらにこれに関係する金属製品も含めて、在来の単軸ブランコ用のすべての基準に従うべきである。

 フルバケットの椅子は幼児をあらゆる面から支えられるようにする(図23参照) 。この支えが絞殺の原因とならないことが重要だ。幼児のブランコの椅子の開口部は、身体のはまり込みに関する9.6節の基準に従うべきである。幼児用ブランコは、他のブランコとは離れた構造から、または少なくとも同じ構造でも別の区切りからつるされることが推薦される。

 幼児用ブランコの椅子の下から保護的舗装面までの垂直距離は、椅子にはまり込んでしまうかもしれない小さい子供達が、保護者から監督されないまま、それを使う公算をできるだけ少なくするように、 24インチから低くならないようすべきだ。

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(図23)

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12.6.4 多数軸タイヤブランコ

 タイヤのブランコは、あらゆる方向に回転も揺れもできる1つの自在軸受け機構装置に、 3本のくさりやケーブルを使って水平方向につるされ結合されている。

 同じ横軸に他のブランコをつるしている構造に、タイヤのブランコを、さらにつるしてはいけない。多数軸ブランコを、複合構造物に取りつけるのは推薦できない。

 衝突時の危険性をできるだけ少なくするため、トラックの重いタイヤはさける。もしスチールベルトの入ったラジアルタイヤを使うなら、打撲や裂傷の危険性を生じかねない鉄製ベルトが外に出ていないことを確実にするため、詳しく検査すべきだ。プラスチック材料は実際の自動車タイヤをなぞらえた代替品として使われる。排水用の穴を、タイヤの下側につけておく。

 回転の動きによる付加的な圧力や多人数が占有することなどのせいで、タイヤブランコをつるしている装置は壊れやすい。メンテナンスに特別の注意を払うことは当然である。多軸ブランコをつるしている装置には、身体を挟む部分に近づけないようにする。

 図24のように、支柱に近い所にまでタイヤがくるとき、タイヤブランコの座席面と、支柱の直立材との隙間は、最小でも30インチとするべきだ。

(図24)

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12.6.5 公共プレイグランドでは推薦できないブランコ

公共のプレイグランドで、次のような種類のブランコは推薦できない。

 動物形のブランコ−これらは、堅い金属のフレームが衝突時に重大なケガの危険性をもたらすので勧められない。

 複数使用型ブランコ−タイヤブランコだけを例外として、2人以上の乗れるブランコは、一人乗りブランコと比べると重くなり、衝突時のケガの危険性も増すので推薦できない。

 ロープのブランコ−すり切れたり、輪っかができてしまう自由に揺れるロープは、絞殺の危険性があるので勧められない。

 2つの揺れる練習リングや空中ブランコのバー−これらは、アスレチック設備のアイテムと一般的に考えられているリングや、長いくさりの空中ブランコバーであり、公共プレイグランドには適さない。注意:練習リングの使用に対する推薦は、リングトレックや、リングのはしご(図14参照)で使われているような頭上につるしたリングには適用しない。

(図14)

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翻訳:岩手大学 農学部生活環境工学科   藤井 克己 教授
この文章はCPSCハンドブックより引用したものである。
CPSC Webアドレス http://www.cpsc.gov
ハンドブック原本のアドレス http://www.cpsc.gov/CPSCPUB/PUBS/325.pdf