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12章 プレイグランド遊具の主な種類

12.4  滑り台

12.4.1 概論

 6歳以下の子供が最も滑り台で遊びそうであるが、年上の子供も他の型の遊具の利用しやすさとの関係に依存して滑り台で遊んでいる。子供は常に座ったり前を向いていたりするのでなく、むしろいろんな姿勢で滑り台を降りると予想される。後ろ向きで滑ったり、膝の上に乗ったり、背中で滑ったり、頭から滑ったり、滑り台を歩いて上がり下がりしたり、という具合である。特に小さい子供は頭か足を下にして、お腹で滑ったりする。

 滑り台は、真直ぐか波打っているか螺旋状であり、それらがチューブ状や、上が空いたものに分けられる。これらは独立していたり(図17参照)、複合構造物の一部であるか、自然か人工斜面の上に造られたり(土手の滑り台)する。この節の勧告はウオータースライダーや、プールの滑り台にはあてはまらない。

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(図17)

滑り台

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12.4.2 滑り台へのアクセス

 土手の滑り台を除いて、滑り台へのアクセスは、桟やステップのついた梯子、階段によりなされるか、あるいは、滑り台が、他の方法によってアクセスできる複合遊具の一要素となっているかのどちらかである。滑り台へのアクセス手段は何であれ、それは全ての公共プレイグランド遊具へのアクセスに関する一般的議論で定義される方針と一致するべきである(10章参照)。

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12.4.3 滑り台のプラットホーム

 全ての滑り台には、傾いた滑り面の天辺で、立っている子供が座る姿勢にスムースに移行できるよう、十分に長いプラットホームが配備されるべきだ。プラットホームの長さは滑り台が複合構造物のデッキに取り付けられる場合、問題にはならない。なぜならデッキは、一般に最低でも3フィート四方の面積をもつからである。しかしながら独立した滑り台の場合、プラットホームは少なくとも22インチの長さを持つことが推奨される。

 プラットホームは、水平で、少なくとも滑り台と同じだけの幅を持つこと。

 手すりや保護壁は、滑り台のプラットホームの周りを囲み、プラットホームの一般的議論で定義される方針と一致しなくてはならない(11章参照)。

 プラットホームや滑り始めるところから、滑り台には隙間や割れ目があってはならない。

 チューブ滑り台を除いて、取っ手は、立つことから座ることへの動作が容易になるように、また落下の危険が減るように全ての滑り台の入り口になくてはならない。これらは、大きな子供でも立つことを補助できるよう十分長く伸びねばならない。また、小さな子供が座っていても持てるように十分低くなくてはならない。

 滑り面の入り口には、使用者が座る位置をとれるような経路があるべきだ。これは手すり、蓋や、他の仕組みである。何が配備されても、それは子供がよじ登ることの手助けになるような設計であってはいけない。

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12.4.4 直線滑り台の滑り部分

 滑り台の平均の傾きは30度未満であることが奨励される。これは高さと長さの比が、 0.577を越えないかどうか(図18参照)により決定される。 50度以上の斜面をもつ滑り台には、全くスパンがとれない。

 平坦で上の空いた滑降面で直線的な滑り台は、傾いた滑り面の全長にわたり、その両側に最低4インチ高さの側面を配備する。
 側面は滑降路に不可欠なものであり、側面と滑り面との間には隙間があってはならない。 [注意:ローラー滑り台はこの勧告の対象外である。]

 滑り台は、円形か半円形で上の空いた滑り面を持つか、以下のような曲線断面をもつ。

  • a.滑り台が就学前の子供を対象とするとき12インチ、就学年令の子供では16インチである水平長さと 直角をなす高さを測るとき、その垂直高さは4インチ以上とする。(図19参照)
  • b.滑り台の垂直高さは、〔4−2×幅÷滑り台の曲率〕インチ以上とする。(図20参照)

 金属の滑り台は、滑り面に直射日光があたって肌が焼けることを避けるため日陰に設置されるべきだ。

(図18)

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滑り台

(図19)

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(図20)

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12.4.5 出口

 全ての滑り台は、子供が出るとき、バランスを保ちながら座った姿勢からスムースに立てるように出口を設けるべきである。

 出口エリアは本質的に水平で、かつ地面に平行であり、最低11インチの長さを持つべきである。

 高さ4フィート未満の滑り台では、出口部の高さは保護的舗装面から11インチ未満とする。

 高さ4フィート以上の滑り台では、出口部の高さは保護的舗装面から7インチ以上15インチ未満とする。

 出口の端は、鋭いものや真直ぐな端で肌を引き裂かれたりケガをしたりしないように、丸まっているか、曲がっているべきだ。

 全ての滑り台の出口は、プレイグランドの混雑しない所に配置する。

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12.4.6 土手の滑り台

 土手の滑り台の滑降面は、地面の上、最大12インチまでの高さに設置する。そのような設計により、基本的に高い所から落下する危険性を排除できる。土手滑り台は真直ぐな滑り台の適用される全ての勧告に従うべきである。例えば、側面の高さ、勾配、出口の利用区域などである。スケート、スケートボードや自転車に乗った子供が利用することを最小にするため、入り口に方策を講じることは重要である。

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12.4.7 螺旋状の滑り台

 螺旋状の滑り台も直線的滑り台の勧告に(適用できるものは)従うべきである。ここで螺旋状滑り台には、利用者が側面から飛び出すかもしれないという固有の問題があり、設計上その特徴に特に注意する。

 就学前の子供:これらの子供はバランスや姿勢維持能力が少ないため、一回転(360度)かそれ以下の短いものが勧められる。

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12.4.8 チューブ滑り台

 チューブ滑り台は、他の滑り台に適用しうる全ての勧告に従う。

 チューブの上から外へ飛び出さないように障壁を設け、チューブ表面も肌ざわりを工夫する。

 チューブの最小内径は23インチ以上とする。

 子供がチューブ滑り台を使うとき、監視者には姿が見えないということに注意する。

チューブ滑り台をもつプレイグランドでは、特別の監督をするか、監視・監督のために透けて見えるチューブを選ぶかという特別な配慮が必要である。

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12.4.9 ローラー滑り台

 ローラー滑り台には、12.4節の滑り台に対し適用しうる勧告をあてはめる。

 隣接するローラー間の間隔と、ローラーの端と固定された構造物の間は3/16インチ以下にする。

 ローラーの欠損や軸受けの破損がないことを確認するために、頻繁に検査することが勧告される。

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12.5  スプリングロッカー(揺り木馬)

 就学前の子供は、この遊具によって生まれる跳ねたり揺れ動いたりする動きを楽しむが、年長の子供はそれに手応えを感じない。

 スプリングロッカーを図21に例示する。

 就学前の子供が主にそのような揺れる遊具の利用者である。したがって本節の勧告は、就学前の子供を取り扱うものである。

 揺れ遊具の椅子は、予定人数以上の利用を許すようには設計されていない。

 それぞれの座る位置に、取っ手と足置きが備わっている。取っ手の直径は、10章の取っ手の要素に対する勧告に従うべきである。

 揺れ遊具のバネは、コイルの間やバネと遊具の一部の間に手足がはさまる可能性を最小にしなくてはならない。

(図21)

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翻訳:岩手大学 農学部生活環境工学科   藤井 克己 教授
この文章はCPSCハンドブックより引用したものである。
CPSC Webアドレス http://www.cpsc.gov
ハンドブック原本のアドレス http://www.cpsc.gov/CPSCPUB/PUBS/325.pdf

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