一般的危険性
衣類のもつれの可能性を最小限度にするために、図5で示された3つのゲージのどの1つもはみ出すことなく、水平面から上へ突き出た主軸を持つ突出部は、周囲の面に垂直に1/8インチ以上もはみ出してはならない。(図8参照) もし突出部が図9で表された区域内に核当しているなら、この勧告はたとえ方向がどうであれ、あらゆるすべり台の突出部に適用される。注記:すべり台のシュートの下側はこの節での突出部の勧告を条件としているのではなく、 9.2節での突出部についての一般的な勧告を条件としている。環状断面をもつすべり台のシュートについて、この節での突出部勧告を条件としていない下側部分は図19に示されている。
(図5) (図8)
プレイグランドの遊具に、子供が挟んだり押しつぶしたり切断して子供を傷つけたり、子供の服を引っかけるような個所を設けるべきではない。このような危険個所は、遊具が予想される使用周期で稼動するとき、部品が相互に動いたり、または固定した部品に関係して動くことによって発生するものである。まず挟んだり押しつぶしたり切断する場所が起こりうるかどうかを判定し、身体の一部がはさまってしまう可能性や、各部品の外形、それらが閉じようとする力を考慮する。挟んだり、押しつぶしたり、切断しやすい場所の補足的な資料は9章の特定の遊具部品に対する勧告に与えられている。
項の方法どおりに試験するとき、図5に示された寸法を持った3つのゲージのどの表側よりも、突出部を大きくしてはならない。これらのゲージは国家レクリエーション公園協会(NRPA) [資料12]から購入できるかもしれない。
一個のあるいは一連の構成部分に、子供の頭のはまり込むような隙間をつくってはならない。足か頭のどちらから隙間に入っても、子供の頭ははまってしまうことがある。頭を先にして入った頭のはまり込みは、一般に子供がある方向に頭を向けて隙間を通り、頭を別の方向へ回すために隙間から抜くことができなくなって起こる。足から先に入って頭のはまり込むことは、子供達が足を滑り込ませて座ったり横になったりする隙間が、通常は彼らの身体が通るのに十分な余地のある広さをもつが、一部は彼らの頭が通るのに十分な余地がないため巻き込まれてしまう。
一般的に、もし内側の向かい合う表面間の距離が3.5インチよりも大きく、 9インチよりも小さいなら、隙間に頭のはまり込む危険が生じる。隙間の寸法が一ヶ所でもこの範囲内にあれば、全ての隙間の寸法は、はまり込みの可能性を評価することを合わせて考慮されるべきだ。この勧告は地面が低い方の境界となるもの以外の全ての完全に仕切られた隙間(付録Bの図B-1参照)に適用される。さらに、全ての隙間が地上の高さに関係なく当てはまる。 (図B-1参照)地面に子供の足のつく十分に低い隙間でも、頭がはさまれば子供に絞殺の危険を生じさせる。なぜなら、もし怖がったりあわてたりしたとき、幼い子供は頭を抜け出すのに必要な認知能力や運動能力を持っていないかもしれないからだ。
隙間が危険かどうか決定するために、付録Bで記述された推薦試験備品、試験方法そして勧告手順を使用する。これらの勧告は小学生と幼稚園児両方に向けた全てのプレイグランド遊具に適用される。 (固定された場所での)可動遊具と同様に固定遊具は、頭のはまり込みの危険性に対して試験されるべきだ。 2つの特別な場合があり、それぞれに異なる方法が与えられる。第一にそれは、完全に区切られた隙間で、ここでは頭の入る深さが重大な間男となる(付録B5参照) 、第二に堅くないよじ登る構成部分によってつくられた隙間(付録B6参照)である。
隣接する構成部品によってつくられたどんな頂点の角度も、最も低い方の辺が水平か下向きでない限り、 55度よりも大きくするべきである(図10参照)。もし堅い防護物を狭い頂点に取り付けて、これにより直径9インチの円形のテンプレートが、その頂点のどちらか一方の構成部分にしか触れられないほど防護物が大きいなら、これは上記勧告の例外となる(図11参照)。
(図10)

コンクリート基礎やしなやかなよじ登り遊具底部の水平棒のようにプレイグランド遊具の全ての固定装置は、つまづく危険性を排除するために地面よりも下に、保護的な表面材料の基礎よりも下に取り付けられるべきだ。これは遊具から落ちた子供がむき出しの土台のために被る損傷を未然に防ぐことになるだろう。
低い擁壁は、通例ゆる詰めの表面材料を抑えこむ助けとして使用される。つまづく危険性を最小限度にするために、擁壁は非常に目立たさせるべきで、どんな高さの変化も見てすぐにわかるものにするべきだ。ぴかぴかした色の使用はより人目を引くのに役立つ。
遊具間、あるいは地面から遊具へ水平面と45度以内の角度でつるされるケーブル、ワイヤー、ロープまたは類似したしなやかな素材は、人通りの多い区域に設置すべきではない。なぜなら、それらは走っている子供にケガをさせることもあるからだ。これらのつり下げられた部材は、さらに人目を引くようにぴかぴかした色にするか、周囲の遊具と対照させるか、どちらかの処理が推奨される。この推奨事項はつり下げられた部材がプレイグランド地面上7フィートまたはそれ以上に設置されている場合は適用されない。
翻訳:岩手大学 農学部生活環境工学科 藤井 克己 教授
この文章はCPSCハンドブックより引用したものである。
CPSC Webアドレス http://www.cpsc.gov
ハンドブック原本のアドレス http://www.cpsc.gov/CPSCPUB/PUBS/325.pdf