前回、「固めないゴムチップ」の低温域における温度変化について報告しました。

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ルーズフィル舗装(固めないゴムチップ舗装)のマイナス温度計測についてはこちら→

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今回は、「ウレタン樹脂で固めたゴムチップ舗装体」の低温域における温度変化について検証してみました。
厚さ4cmのゴムチップ舗装供試体(30cm×30cm)を−15.5℃の冷凍室へ72時間放置したのち、供試体を冷凍室から取り出し、供試体側面に温度計を、深さ2cm差し込んで温度測定を行った。室内温度は12.5℃。測定開始から2.3分後に最低温度−2.1℃を測定した。その後約8分で4.5℃まで上昇した。2時間後の温度は8.3℃で一定である。
前回の「固めないゴムチップ」の時よりは温度は低い。(ウレタンで固めた分空隙が少ないのが原因と思われる)それにしても低温域における温度低下は極端に少ない。米国の研究では粉砕したゴムチップの、断熱率は「石、土の8倍」になると言う報告書がある。


今回の一連の試験により、ゴムチップは熱に対して鈍であることが確認された。



なぜこのような試験を行ったかと言えば、2004年最新バージョンのASTMによるHIC(落下試験)試験によれば、低温域の試験温度が−6℃になっている。しかし、ゴムチップ舗装供試体の温度を−6℃まで下げるのには、冷凍室の温度をかなり下げなければならない。(−30℃以下?)
現実論として,外気温が−20℃以下まで下がる場所で、はたして遊具で遊ぶことがあるだろうか?また、そのような低温地域が我が国であるだろうか?(北海道の一部の地域では可能性はあるかもしれない)含水による凍結状態なら可能性はある。ただし、ゴムチップの場合には、吸水率は0でありゴムチップその物の温度が、−6℃まで下がるにはやはり無理がある。



2004年バージョンでは、ゴムチップ以外の素材(ウッドチップ、バーク、石、砂、プラスチック等)についても規定されているが、試験方法は同一である。その観点から−6℃の規定が設けられたと思う。(素材そのものが吸水する場合には大いに可能性がある。−6℃以下の可能性もあるが、−6℃以下の場合には遊具で遊ぶことはないと言うことかもしれない。)



低温域での試験はハイコストになること。また舗装厚が厚くなりハイコストにもなる。遊具下衝撃吸収材として、ゴムチップを使用した場合における、低温域における試験は1999バージョンの−1℃で十分と考えるがいかがでしょうか?各方面で検討してもらえるとよいのですが。