従来のゴムチップ舗装とルーズフィル(固めないゴムチップ舗装の違いって何?

従来の衝撃吸収ゴムチップ舗装は、すべてのゴムチップをウレタン樹脂で固めた舗装です。
舗装の厚も4cmから21cmと、限界高さ(落下想定高さ)によって舗装厚を変えていました。

従来のゴムチップ舗装の材料費は50%がウレタンバインダーのコスト

ゴムチップ舗装の資材費で、ウレタン樹脂の占める割合は約50%です。ゴムチップ骨材を廃タイヤからリサイクルし、コスト削減を行ってもウレタン樹脂を多く使うため、今までの方式では全体のコスト削減は困難でした。また、施工コストも、1現場の施工面積が少ないため、なかなかコスト削減は難しいのが現状でありました。

従来のゴムチップの材料コストは50%がウレタンバインダーのコスト

そこで、ウレタンバインダーの使用量を減らす方法を検討

そこで、リサイクルゴムチップを固めないで使用する方法を検討し、落下試験及び飛散状況、歩行感触、メンテナンス、コスト計算の結果「ルーズフィル舗装」がベストな施工方法だということで、今回商品化し世に問うことにいたしました。

ルーズフィル舗装は、基盤層は従来同様大粒径のゴムチップをウレタン樹脂で固め、表層のみをルーズフィル方式としました。

※図をクリックすると拡大します

固めないゴムチップ舗装。ルーズフィル方式

従来のゴムチップ舗装と違い、落下高さにより舗装厚を変更しなくて良い

遊具の最大想定落下高さに合わせてゴムチップ舗装の舗装厚を変えていかなければいけなかった

従来の方式では、遊具の限界高さ(落下想定高さ)により舗装厚をおのおの決めていました。これは、厚い舗装を全ての遊具に適用できればいいのですが、コスト面の問題からどうしてもHICの数値を満たしている最小舗装厚にするしかなかったのです。
舗装厚に関して、CPSCの規定

ブランコの想定最大落下高さ1.8mの場合、ゴムチップ舗装厚は6cm必要。


ブランコの想定最大落下高さ1.8mの場合、ゴムチップ舗装厚は6cm必要。




ジャングルジムの想定最大落下高さ2.1mの場合、ゴムチップ舗装厚は8cm必要。


ジャングルジムの想定最大落下高さ2.1mの場合、ゴムチップ舗装厚は8cm必要。



滑り台の想定最大落下高さ2.4mの場合、ゴムチップ舗装厚は10cm必要。


滑り台の想定最大落下高さ2.4mの場合、ゴムチップ舗装厚は10cm必要。



鉄棒の想定最大落下高さ1.2mの場合、ゴムチップ舗装厚は4cm必要。


鉄棒の想定最大落下高さ1.2mの場合、ゴムチップ舗装厚は4cm必要。



ルーズフィル方式にすると舗装厚は2種類だけあれば良い

今回の方式では限界高さ2.5mまでの遊具に関しては舗装厚10cm、限界高さ3.0mまでは13cmと2種類の舗装厚で限界高さ3.0mまでを網羅することになりました。当然限界高さ2.5m以下の遊具に関しては、10cm以下の舗装厚でよいことにはなるが、耐久性、メンテナンスの関係からこの舗装厚がベターであると判断いたしました。

従来のゴムチップ舗装は、想定落下高さにより様々な舗装厚に変更していたが、ルーズフィル方式にすると想定落下高さ2.5mまでは10cm、3.0mまでは13cmの舗装厚で統一できる

ルーズフィルの舗装厚の決定根拠

基盤層の骨材最大粒径は2.5cmです。この場合の舗装最小厚さは3.75cmとなるが、舗装厚4.0cmでは繰り返し落下試験の結果、耐久性が劣ることから舗装厚を5cmとしました。また骨材粒度を細かくした場合には当然舗装厚は薄くなるが、ウレタン樹脂の使用量が多くなりコスト高になります。
表層厚を厚くすると、歩行時に足首の負担が多くなります。また、蹴散らかされたゴムチップの再敷き均しに、手間が多く掛かる。3cm以下に薄くすると基盤層の表面が出現しやすくなり、手間が掛かることになります。そんなことから表層厚は5.0cmと8.0cmとしました。
(複合遊具の場合、従来方式ですと遊具の限界高さにより舗装厚を変えていました。その理由はコストが高いためです。このため境界部分に問題点が残りました。均一な厚さで施工するため、このような懸念はなくなりました。)

今後の展開

今後、早い時期に4.0mまでの限界高さに対処できる、舗装構成を確立するつもりです。当然施工費も17,000円前後を考えております。