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路面電車に思う


路面電車

路面電車について考える

2009年3月2日(月曜日)

世界初「芝刈り電車」 鹿児島市、10年度運用へ

Filed under: 路面電車関連の新着情報 — utida @ 12時08分24秒

南日本新聞エリアニュースより引用
本文

鹿児島市は、市電の緑化軌道敷の芝を走りながら刈る「芝刈り電車」の運行を計画している。2008年度一般会計補正予算案に事業費を計上、10年度からの運用を目指す。市によると「おそらく世界初」という。
現在緑化している軌道敷は延長3.4キロで、年間約2000万円の維持管理費がかかる。市は12年度までに緑化軌道敷を8.9キロまで延ばす計画で、効率的に芝刈りができるようにするのが狙い。市によると芝刈り電車の導入で、維持管理費を2割程度安くすることができる。
  古い電車を改造し、後ろに芝刈り装置を連結して引っ張る=イラスト参照。電車には貯水量6トンのタンクを設置し、芝刈りをしないときは走りながら散水も行 う。3月までに開発企業を決め、12月の完成を見込む。事業費は3900万円で、市、交通局、国が3分の1ずつ負担する。
市公園緑化課は「珍しい風景なので、新しい観光資源にもなれば」としている。20090226n00-001.gif

http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=15455

面白い試みだと思います。 芝生の刈り込みは芝生の軌道を維持する上で欠かせない管理であり、この行程が「芝刈電車」によりコスト削減されるのであれば、管理負担が軽減されて、芝生の軌道が今よりももっと普及することが期待されます。

2009年2月27日(金曜日)

パリ路面電車、芝生軌道のその後!

Filed under: パリの路面電車 — utida @ 11時11分06秒

2006年12月16日に営業運行を開始した、パリ市内路面電車の軌道内芝の状況です。2月12日から17日までパリ観光をした学生に写真撮影を依頼しました。施工後丸2年を経過した状態です。今年のパリはかなりの寒さです。この期間の最低温度は-3℃、日の出は午前8時頃、日の入りは18時頃と、日は春に向かって長くなりつつあります。

パリの路面電車1

パリの路面電車
パリの路面電車2

パリの路面電車2

公園等の芝は刈り込まれて、手入れされていますが、路面電車内の芝は、今の時期手入れされていません。また、平行している道路よりも一段低いため少しゴミも滞留しています。芝の活力も温度低下で抑えられています。外気温が15℃前後を超えれば、素晴らしい緑になると思います。まさに白アスパラを食べれる頃と重なるはずです。

パリの路面電車3

走行時の振動、騒音はやはり少ないようです。
パリの路面電車4

利用者は思っていたより多い。走行している車両は低床式で乗降には便利です。
パリの路面電車5

この時期、雨が多いが排水等は何ら問題がないようです。
パリの路面電車6

パリの路面電車6

2007年12月14日(金曜日)

第3回路面電車について(2007年12月13日)

Filed under: 路面電車 その他 — utida @ 14時31分37秒

12月11日、愛知県豊橋市にて、現在建設工事中の施工予定である、遊具下 衝撃吸収舗装の打ち合わせのため、久しぶりに豊橋へ行った。
打合せ後、小雨の降る中、路面電車にて、城跡公園まで往復してみた。(残念ながらカメラを忘れ、写真は撮れなかった)ガタガタ揺れる感触は、学生時代(テニスの練習で日々利用した)の感触と変わりがない。(風景は変わったが)やはり便利である。

11日は早朝(7時)に自宅を出て、最寄りのJR長町駅まで早足で歩いてみた。(手荷物は約7kgである。)約40分かかった。(距離にして約4km強)駅に着いた時にはかなり汗ばんだ。(コート、マフラー、手袋のせいもある)時速6kmの計算になる。(通常ウォーキングでは時速7.5kmが平均値である。やはり手荷物、着ぶくれのせいで遅くなった。)

新幹線の車中で、路面電車に対する自問自答を試みた。
人の移動交通手段を考慮する場合には、まず第一に移動範囲とその域内の移動人口数の検討が必要である。数十万から百万単位の人が、30km以上の距離を常時、限られた時間内に移動するならば、鉄道、地下鉄は大いに適した乗り物と言える。
この点に関しては、我が国は良く整備されていると思う。問題は移動範囲が20km以下、または10km以下で、一方向から数千人、数万の人々が移動する場合である。80%以上が車を利用している。
公共バスも車ではあるが、一般的に乗車率はかなり低い。その原因は不便さ、乗り心地の悪さにあると言える。交通渋滞による時間の不確実性、老朽車両による乗り心地の悪さ、料金の高さ、便数の少なさ等が要因と思われる。乗車率の低下は経営を圧迫し、更なる便数の削減、路線廃止につながる悪循環につながっている。

原油価格が高騰し続け、来年には原油は1バレル150ドルを超えると言う話も出てきている。
人が生きていくためには移動は不可欠である。その目的にあった、低コストで、利便性に富んだ、交通手段が必要である。この観点からかんがみて、都市における公共交通手段を、根本から考える時期であると思うがいかがでしょうか?
短距離の移動(20km以下)には、自転車、バイク、自家用車、路面電車、モノレール、徒歩といろいろ手段はある。自転車、バイク、自家用車は、駐車、駐輪スペースの確保が必要である。また交通渋滞を緩和するには、それなりに多くの社会資本投資が必要となる。投資金額に見合った経済効果が生み出せれば問題はないが、旨く行かないのが、現在の問題である。(経済効果を生み出すには利用者に利便性を与え、多くの人に利用してもらいことが必要である)

これらの観点から、路面電車を検討した場合、工事費は割安で、利便性にも富んでいる。
路面電車を都市部に蜘蛛の巣のように張り巡らし、既設鉄道、バス、タクシーとの関連性を構築することで、都市生活者の利便性はかなり高まると思う。ここで肝心なのが、路面電車だけでは目的は満足させられない点である。必ず既存交通システム(バス、タクシー、自家用車、自転車等)との、生きた関連性が必要となる。
又、商店街等の理解を得なければならない。個々のエゴを捨て去ることが、都市の活力となり、発展につながる。
一度、機会があったら路面電車に乗ってみてください。必ずその良さを、ご理解していただけると思います。

現在、仙台市では地下鉄東西線の工事が始まっている。既存地下鉄の累積赤字は1800億円を超えている。はたして東西線の完成でこの赤字は解消されるだろうか?更なる赤字が、上乗せされるか、心配するのは馬鹿げているだろうか?人口200万以下の都市で地下鉄は必要だろうかと疑問である。
今後、我が国は、道州制が引かれることになる。地域の公共交通機関の再構築が必要であると思いますが。

2007年9月12日(水曜日)

9月11日「路面電車」第2回(路面電車=便利)

Filed under: 路面電車 その他 — utida @ 09時46分24秒

小生は週に1?2回仙台アメ横へ食材を買いに行く。スーパーと比べ、野菜、魚、肉、果物全て新鮮で安い。(時たま外れることはあるが)買う店は大体決めている。違う店で、時たま思わぬ良いものに出会うこともある。そんな時は得をした気分で夕食が楽しい。(特にその食材が旨ければなおさらである。)
それでも以前より客足が少ないような気がする。特に魚に関してはスーパーより安く(3割方安い場合がある)新鮮なものがあるのに不思議に思う。店の主に聞いてもかなり減ったようである。我が家の女主人は不便だからと言う。何が不便であるかと問うてみた。1)車がないと行けない。2)小家族だと量が多く残る。3)空間が狭く小さい子供連では買い物がしずらい。4)家での魚調理に時間、手間が掛かる。お刺身にはワサビ、かつらむき大根がついていない。肉もパッケージに入っていないので、其のまま冷蔵庫へ入れられない。5)食材以外の物は別な所で買う必要がある。これが不便であるという大方の内容である。確かに安く、旨いのは理解しているが毎日のことになると便利な方が良いとなる。(手抜きができると言う訳だ)言われてみればコンビニもそうである。ジュース1本の値段はスーパーの方が安い。大方の商品はスーパーと比べて高い。味は変わらない。近くて、いつでも利用できる便利さがある。レジで並ぶこともない。

元来資本主義経済における消費は、効率、価格だけでは成り立たない。ましてや環境問題は二の次だ。自分の好みに合ったものを、自分が気にいった店で買い物をするわけだ。
このことは移動手段としての交通手段にも当てはまる。我々の移動手段は自家用車、タクシー、自転車から新幹線、飛行機等と多種にわたる。一番便利と思われる方法を利用していると思う。当然掛かる費用も計算して。やはりこの場合にも環境問題は二の次である。

公共交通機関として路面電車の普及が議論されている。その論点の切り口に環境問題が多い。路面電車を取り入れることにより、我々の生活がこんなに便利になると言う論調は殆ど見られない。その点に疑問を感じている。現状の車社会には多くの環境問題がある。また原油価格は高値を更新している。公共交通機関の利用によりかなりの問題は解決する。このことは多くの市民が理解している。だけれども利用者は少なく赤字経営が続く。仙台の地下鉄は赤字の垂れ流しである。(それでも更なる工事が始まった。人口が二百万人超えるまで赤字の垂れ流しはつづく。地下鉄建設反対者の意見でケヤキ並木の伐採があるが的を得ていない議論である。仙台の街並みを代表するものはケヤキだけなのかと問いたい。ましてや排気ガスのたまり場となるケヤキはセンター部分の間引きも必要である。)
各行政で公共交通機関を検討する場合、如何に利用する市民が便利であるか実証することが必要である。

路面電車の普及議論においてもこのことが肝心と思う。まずはじめに便利である。そして迷惑極まりない渋滞を解消し、環境にやさしいよと来れば、経営は上手くいき、路面電車は大きな支持を得ることができる。(広島、豊橋、長崎、松山等がそれにあたる。一度利用し実感してみてはどうだろうか。)

路面電車との比較で地下鉄は、地下への入口からホームまでかなりの距離がある。風景の楽しみが全くない。建設コストが高いため運賃が高い。路面電車よりはるかに多くの電力を消費している。またバスは所要時間が不規則である。ブレーキによるショックがかなりある。渋滞の原因となることもある。老朽車が多い。大いに改善の余地がる。

公共交通機関を利用することで、市民生活が便利になるためには、交通手段の組み合わせが必要である。単一手段では難しい。また将来を展望した都市計画が必要である。

2007年7月26日(木曜日)

路面電車について考える

Filed under: パリの路面電車 — utida @ 09時37分58秒

ストラスブールの路面電車

第1回 7月24日 待ちに待った快晴だ!

起床するなり、窓という窓を開け、外気を取り込む。今月10日から続いた雨から解放された。思わず心が浮き浮きしてきた。しばらくお天気が続くとよいが!

はじめに二か所のアドレス

1)

http://www.tramway.paris.fr/

2)

http://www.tbs.co.jp/uwasa/20070722/

を掲示します。

1)は昨年12月16日に開通したパリの路面電車のサイトである。

2)は現在議論されている宇都宮市のLRT(Light Rail Transist )の報道内容である。

小生の路面電車体験は、社会人になる前の豊橋、岡崎の路面電車、社会に出てからの、高知、松山、広島、札幌、函館、京都がある。
海外ではストラスブール、リヨン、グルノーブル、アムステルダム、ミュンヘン、フラインブルク、クライストチャーチでの体験がある。どこも使い勝手の良い乗り物だという印象が残っている。豊橋、松山、広島は市民生活に溶け込んでいる。目的地までの移動時間は車、バスより速く、快適でもある。

ストラスブールの路面電車は開業した直後に乗った。一日乗車券(22フラン約440円)を購入し、駅から乗り込み半日乗り降りを繰り返した。駅近辺の一部は地下に潜って運行していた。
とにかく強烈な印象を受けた。芝軌道内も歩いてみた。日本の路面電車と比べたとき、かなりのジェラシーを感じたことを記憶している。
(1994年12月、今はなき岡並木先生と7名で視察に行った。その時一緒であった宮川浩一氏が「長崎のチンチン電車」という本の中で詳しく書いている。)ストラスブールは人口約25万人(都市圏の人口は約45万人)、日本で言えばどこにでもある一地方都市と規模は同じである。(あえて違いを挙げれば、EUの議会場を擁する国際都市である)
今日我が国で、トラムの話になると必ずと言っていいほどストラスブールの名前が出てくる。路面電車を計画している自治体の多くが見学に訪れているようである。
(時期は定かではないがNHKのBS?で昨年放映したことがある。かなり進化したストラスブールの映像を見た。)
下の写真はストラスブールの開業間もない頃の写真である。(1994年12月)
写真右側が以前の交通渋滞した町並みである。左側が路面電車開通後の町並みである。現地に写真看板が立てられていた。

写真右側が以前の交通渋滞した町並みである。左側が路面電車開通後の町並みである。現地に写真看板が立てられていた。

車道と路面電車を旨く区分している。

車道と路面電車を旨く区分している。

軌道敷き内の芝の状況である。今ではもっと周りが整備されているはずである。

軌道敷き内の芝の状況である。今ではもっと周りが整備されているはずである。

車の渋滞、環境問題、原油の高騰、駐車場問題等から公共交通機関の利用促進が昔からテーマとして取り上げられている。対象となる交通機関は、地下鉄、バス、路面電車、モノレール、鉄道と多義に分かれている。その運営も民間、自治体、三セクとある。
しかし現実には、朝夕見かける光景は車の渋滞である。その車には1人乗車が殆どと言える。時間帯等で、バス路線を優先している地域も多々あるが、趣旨に沿って機能しているか疑問である。

最近の議論でも、町おこし、環境問題、観光目的で路面電車云々という議論も見受けられるが、本質から逸脱していると言える。本来地域住民の移動手段として何を使うかという議論から始めねばならない。そのためには、少なくとも100年先の、都市未来像から議論を始めるべきである。又その地域の地形、気候、自然災害、経済活動、人口及び年齢構成も重要な要因である。当然、投資金額、及びその回収も考慮した議論を必要とする。
一度自分の生活圏で各自が思考することから始めたらと思う。(つづく)

2007年1月14日(日曜日)

70年ぶりに、パリ市内に路面電車が復活!!

Filed under: パリの路面電車 — utida @ 17時07分32秒

正月休みに思ったこと!
70年ぶりに、パリ市内に路面電車が復活!!

2006年12月16日パリ南部13,14,15地区を結ぶ7.9km(17駅を24分間)が営業を開始した。パリ郊外には2路線の路面電車が営業していますが、市内は約70年ぶりの復活だそうです。総工費は約465億円、利用人数は1日約10万人を見込んでいる。詳しくは「パリの路面電車」で検索し、写真、情報を確認してください。

この路面電車は渋滞解消、排気ガス対策が主な目的です。また、軌道敷き内には芝生舗装が施されています。(但し、車が横断しない箇所のみ)当然車両は低床式です。検索をすると施工中の現場写真も見ることができます。路面電車にご興味のある方はぜひともご覧になってください。

わが国の路面電車の現状は、全国路面軌道連絡協議会のまとめによると、18の企業、自治体で、総延長約240km運行されているようです。私も、豊橋、広島、函館、松山、京都で乗車の経験があります。特に学生時代にはテニス部の練習のため毎日豊橋の路面電車を利用していました。便利さには感謝しておりました。路面電車の最大の利点は地下鉄と異なり階段の上り下りが無いことです。またバスと異なり渋滞による遅れも殆どありません。都市日常生活の20km内外の移動には最も適した交通手段だと思われます。建設費も地下鉄の十分の一、モノレールの五分の一程度で低コストです。
今から約10年前岡並木先生とオランダ、フランス、ドイツの路面電車、地下鉄を見学したことがあります。

其の時、開業間もないストラスブールの路面電車に、わくわくしながら乗ったのを今も憶えています。ストラスブールでは路面電車にするか、地下鉄にするかで市長選挙が行われ、路面電車推進の女性市長が勝ったことにより、今の路面電車が存在しています。(ストラスブールの路面電車はわが国でも評判でテレビ等でよく放映されている)其の時、初めて軌道敷き内を芝生舗装しているのを見ました。(騒音、振動、排水が目的と聞きました)

路面電車の利便性は多くの人が認識していると思いますが、なかなか普及しません。以前は、都市交通システムとして路面電車は国の補助対象になっていなかったように聞いています。そのためモノレールとか地下鉄に地方行政の目が向いたようです。

わが国の都市には多くの資金が投資され、開発が続けられました。ところが首都圏を除く地方では、都市の荒廃現象が起こっています。本来都市での生活は利便性に富んでおり、快適なはずです。その原因は移動システムの不在と言えないでしょうか?車以外の移動システムが未整備なような気がします。人が生活するのには、安全に、快適に移動が出来ることが肝心です。少し車にはご遠慮いただき、人間が主体となる移動方法を考えるのもよいことだと思います。また、日本の文化、人口動態、自然条件を考慮した移動システム技術の創造が必要な時代となりました。海外の物まねには違和感をおぼえます。

2050年には、人口は9000万人を切るといわれています。(人口減少は何も悪いことばかりではありません)都市計画の根本的な見直し時期だと思います。

有限会社環境緑化エンジニアリング; 2005-2011 http://www.kankyo-enjinia.com/