芝生の日記2006年4月
ターフチップで育てられている芝生の日記です。ちょくちょく更新していきます。
桜の芽が膨らみ始め、風も無く暖かな日には庭へ出てみたくなります。
真冬の時期は殺風景な庭も、若い息吹がそこかしこに感じられます。
また、いち早く春を感じた雑草が、可憐な花をつけて主を迎えてくれます。入梅時期から厄介な雑草も早春はかわいいものです。
そんな時、狭い庭ではあるが、今年こそ少し手間暇かけて芝生でも植え、家族を喜ばし、パターの練習でもしょうと思ったことはありませんか?思うことはあっても、口には出せませんよね。時間と体力のことを想像したら、とてもとてもです。
夏の暑い日、奥方から小言を言われつつ、仕方なく傍若無人に生長した雑草を、蚊に刺されながら抜くのが精一杯だと思います。
これが厳しい現実だと思いますよ。
今回Aさんから庭に10m2ほど芝を張りたいという問い合わせがありました。
条件としては、あまりお金をかけず、自分できる方法は無いかと言うことでした。
幸いにも場所が近くでしたので、施工場所を拝見させて頂ました。
ところが残念ながら、下地が粘度質で雨水の浸透が悪く、表土の厚みは2cmから8cmほどしかありません。表土は当初15cmはあったようですが、飛散、流失をしたようです。
20cmの掘削残土処理をし、土の入れ替えを行うことを提案しましたが、ダンプトラック、掘削器具も無い状態であり、2トン車も入れません。2m3程の土の入れ替えは大変な作業です。業者にお願いするとかなりの金額になります。週末の家族作業で、できる方法を強く希望されました。
そこで現状のまま、表土に土改材を混合し、床土のボリュームを増やして施工することにしました。
ただし、水はけが悪く、床土となる表土が極端に薄いため芝の生育は、失敗するかもしれないことをよく説明し、納得していただいてから、今回施工をしていただきました。
また、このような悪条件下での施工は経験が殆ど無かったので、1年間芝の生育状態を追跡させていただくことも共に了解をいただきました。(内心うまくいきそうな気がしてはいますが、経過を見ない限りわかりません。)
この経過状況を、このサイトで今後開示していきます。サイトご訪問者の皆さんからのご意見をお待ちしております。
施工場所 宮城県仙台市内
施工面積:11.5m2 施工箇所:南に面した日当たりの良い箇所
A ) 施工手順
1)表土のスキ取りおよび集積――――――――――――0.7m3
2)CCバーク(マルチング用)の混合――――――――5袋(500リットル)
3)ゴムチップの混合――――――――――――――――5袋(125kg)
4)CCバークによる部分的なレべリング――――――――――――――――1袋(100リットル)
5)混合土の敷き均し
6)芝張り(高麗芝)――――――――――――――――14束
7)肥料散布――――――――――――――――1kg(15オール使用)
8)散水――――――――――――――――芝張り後たっぷり散水
9)ゴムチップ散布――――――――――――――――2袋(50kg)
CCバークは1袋100リットル入り、ゴムチップは1袋25kg入り
肥料は通常1m2当たり40gほどでよいが、今回はやせているため80g散布した。
B) 購入資材費用
1)CCバークマルチング用6袋――――――――――@3,000――――――――――18,000円
2)ゴムチップ7袋――――――――――@3,700――――――――――25,900円
3)高麗芝 14束――――――――――@390――――――――――5,460円
4)肥料10kg1袋――――――――――@850――――――――――850円
総合計――――――――――50,210円
CCバーク、ゴムチップは(有)環境緑化エンジニアリングから購入
高麗芝、肥料は近くのホームセンターから購入
C) 施工に要した時間
1)表土スキトリ集積――――――――――2006年3月29日―――3時間
2)混合土作成、敷き均し、芝張り、目土散布まで――――――――――2006年3月31日―――8時間
総作業時間――――――――――11時間 (人数2名 男性1名、女性1名)
CCバークの人力混合はかなり大変である。作業時間の50%を使った。(CCバーク緑化用より粗いためムラ無く混合できた)ゴムチップの混合はいたって容易であった。レべリングにはゴムチップ、砂、土を使用しても良いが、排水を考慮してCCバークを敷 き均した。混合土の敷き均しは人力仕上げで初めての施工のため不陸がある。
D) 施工状況写真
? 施工前―――――表土は養分も少なく冬草も生えていない状態

? 表土厚――――表土の厚さは薄いところは2cm弱、厚いところでも6cm程しかなかった。平均厚約4cm

? 表土下の基盤は粘土層で、スキトリ後は乾燥してひび割れが入っている。
粘土層を採取して含水比を測定した。その数値は42.3%、64.7%である。
通常覆土された粘土は安定すると50%から70%の含水比になり水はほとんど通しません。

? 表土スキ取り、集積 土量は約0.7m3

スキトリ現状土の状態―ーーシルト混じりの砂質土10ミリ以上の礫分は混合時にできるだけ取り除いた。

? CCバーク混合状態ーーー現状土にCCバークマルチング材を混合
CCバークの混入は土粒子の結合が目的です。混入量が70%と多い。通常基盤土が砂ならば15%から20%十分である。今回は床土の増量材として考慮に入れたため増やした。通常使用する緑化用だと、細かく粉砕されているためこれだけの量を混入すると撥水現象による大幅な保水力の低下をきたす。このため粗いマルチング用を用いた。

? ゴムチップ混合ーーーCC混合土にゴムチップ混合
ゴムチップの混入は踏圧防止と保温対策です。混入量は約20%強である。(0.7m3×0.2×0.85×1000=119kg)125kg混合した。

? CC,ゴムチップ混合土ーーーCC,ゴムチップの混合土
混合状況はよく混合されていると言える。

? レベリングーーーーCCバークで部分的に実地

? 混合土の敷き均し、転圧は人力踏み固めによる
敷き均し後上を歩いてみるがかなりクッションがあり、土のような締まり感は無い。
不陸はあるが水勾配はついている。芝活性後時期を見て不陸を直し、芝の張り直しを考えている。その場合は芝が良く活性している時期を選んで行うのが良い。芝の根ずきが早い。

? 混合土の敷き均し厚 薄いところで6cm、厚いところで10cm????混合土の敷き均し厚約8cm

? 芝張り(高麗芝) 芝張り後散水、肥料散布を行う。
芝はまだ冬眠中で根の動きもありませんが、所々緑の葉も見受けられる。

? 目土ゴムチップ散布 ーーーー目土ゴムチップの散布、1m2当たり約4kg
ゴムチップ散布は毛根の保護と保温対策です。
初めての作業で散布ムラがあるが今の時期なら別に問題にはならない。できるだけ均一に散布することが良い。


1m2当たり4kg散布した。
仙台もようやく4月13日に桜の開花宣言が出ました。
現場近くの三神峰公園の桜も2分咲きです。おそらく来週の週末にはかなりの人出で、賑わうことになると思います。
写真のように芝の生育状態(2週間経過)は順調です。
その間外気温は、朝方1℃から6℃、日中温度は8℃から17℃で推移しました。小雪混じりの日も2日ほどありました。
また、床土の安定のために3回、全面踏みつけ転圧をいたしました。(かなりのクッションがあります。)この間散水は一度もしておりません。

1週間後の4月8日の状態

2週間後の4月15日の状態かなり緑の部分が増えてきた

少しゴムチップを取り除いた部分の状態

床土改良しない試験区1(目土有りと無し)生育状況はまだまだですが目土有りの方が幾分良い。散水は一度も無し。

床土改良無し目土無し試験区2 散水は一度も無し。

芝張りと同時期に花壇へのマルチングも行ないました。(少し厚みが薄と思われる)泥ハネ、雑草も無くまずまずの状態である。芝が全面に生育してきたら、CIV測定器で硬度試験を試みます。