木レンガ舗装の失敗とは(もくれんが、木レンガ舗装、木桟道)

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木レンガ舗装の問い合わせがかなり増えました


今年になってから、木レンガ舗装の問い合わせがかなり増えました。(昨年と比較するとその件数は3倍近くになります。)その多くは、過去に施工した木レンガの補修に関する問い合わせです。(施工後1年から5年経過した現場の相談が大半です。)

内容は?木レンガの腐食、割れ、変形、抜け(目地での固定が出来ず) ?舗装体の反り返り(膨張収縮による)表面のすべり(コケの付着によるもの)が大半です。


舗装構造も砕石路盤、コンクリート舗装の上に設置する構造です。敷き砂はカラ練モルタル(セメント1:砂3混合物――水は加えない)であり、目地にはセメントモルタル、砂が使われている。舗装の外周は縁石(コンクリート2次製品)仕上げ。面勾配はほとんどつけられていない。


木レンガ舗装の耐久性の悪さは、ほとんどの場合、樹種の選定および舗装構造、排水構造に起因する。木レンガ舗装に関する技術的な文献がないことも原因かもしれない。そのため多くが、タイル、石張りまたはインターロッキングを模倣して設計し、施工することがほとんどといえる。大きく素材が異なることを余り理解していなようです。(木は常に息をしています)


1980年代頃から、間伐材の有効利用が始まった


そもそもわが国で、木が土木資材として使われたのは、鉄、コンクリート、石が入手しにくく、明治以降はこれらの製品が高価なためその代用品として使われた。木レンガ舗装もアスファルト、コンクリート、タイル、レンガよりも安価なために使用されたと思われる。また、当初から腐ることは十分認識されていた。そのため、樹齢を経た腐りにくい樹種を選定して用いた。当然その取替えも恒常的に行われていた。

それが1980年代頃から、間伐材の有効利用ということで、土木資材に使うことが始まった。木レンガもその頃から歩道、園路等に使われだした。ただし、大きな市場には育っていない。その最大の原因は、高くて、腐るからである。

元来、間伐材は炭、製紙チップ、足場丸太、合板チップ、マキ等には使えるが土木資材、舗装資材には無理である。確かに集成材の開発で建築には使われている。


間伐材は所詮間伐材


木レンガの風合いは心地よいものである。ましてや、間伐材を利用できれば、山にとっても願ったりかなったりである。ところがそうは問屋がおろさない。間伐材は所詮間伐材である。無理して加工すれば高コストになる。風雨にさらされる屋外では、必ず短期間で腐食する。

土木木材の特性として、元来土中、水中部分に入っている木材は腐食しにくいが、湿潤乾燥を繰り返し、空気に触れる部分の腐食は短期間で起こる。膨張収縮はかなり大きく、ひび割れ、変形は日常的に起きる。また、釘、ボルト等による固定部分は他の部分よりも早く腐食する。

このような木材の特性を認識した上で、木レンガ舗装を実施することが重要である。


木レンガ舗装の計画で必ず検討すべき項目


1) 水はけ



雨水等が滞留しない構造にすること。そのためには、面勾配を1.5%以上はつける。下地は砕石路盤とする。目地材は砕石とする。敷き砂は川砂がよい。縁石の目地はセメントモルタルを詰めないこと。(縁石はモルタルを回して固定する。)10?ほどの目地から十分排水できる。


2) 目地材


セメントモルタル目地は使用してはならない。(木とセメントは接着しない。)目地で膨張収縮を緩和させる。流失しやすい砂は使わない。砕石(6号砕石――5?13mm、7号砕石――2.5?5?)が最適である。目地機能と排水機能を併せ持っている。室内で(フローリングとして)施工する場合には改質アスファルトが最適である。(付着が優れている)


3) 見切り縁石


舗装の見切り部分に、縁石(コンクリート2次製品)を使用する場合には目地部分を一つおきにフリーにしておくこと。木レンガ目地部分の雨水等を排水させるため。現場打ちコンクリートで仕上げた場合には、排水のための穴を1mに1箇所開けること。


4) 敷き砂


敷き砂は木レンガ設置時の平坦性をとるために行います。その敷き均し厚さは、2?3cmです。木レンガの厚みが15cmを超える場合には4cmで行います。から練モルタルは使用してはまりません。


5) 目地の幅


目地の幅は1cm以上あれば何センチでもかまいません。10cm以上にしてもなんら問題はありません。また、目地の仕上げに芝を生育させることも問題はありません。



以上が施工上の注意事項です。計画する場合には十分検討してください。


6) 木レンガの材質


栗、ケヤキ、ニセアカシヤ、ユウカリ、ロシア産カラマツ等硬い樹種が良い。(容易に手に入る硬い樹種がありましたらお知らせください。)


7) 木レンガの形状


変形の割合が少ない丸太が良い。径の大きさはそろえなくても良い。ランダムな方が面白い。φ15?40cmが最適である。

   厚さは10?20cmが最適である。あまり厚くすると作業性が悪くなる。角の形状を使う場合には15cm以上の物が良い。ただし変形することは認識しておくこと。木レンガの割れの対策はない。ただし室内の場合には十分な乾燥で防ぐことは出来る。


8) 処理加工


腐食対策の処理加工は多くを期待しないこと。無処理でも樹種によっては十分耐久性(10年弱)を確保できる。

以上が木レンガの材質に関するものです。


1)?5)を適切に行えば間伐材でもかなり長持ちします。園路、公園周りの歩道、駐車場、玄関アプローチ、個人邸の庭の一部分に適した舗装と思います。身の回りの生活空間に木レンガ舗装を取り入れてみてください。施工は日曜仕事でどなたでも出来ます。


このページの更新日時:2006年9月20日


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