ブルーベリーの栽培>土壌管理と施肥法- (樹皮マルチング)

マルチング ブルーベリー栽培


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ブルーベリーの栽培>土壌管理と施肥法

土壌管理と施肥法

ブルーベリーの養分吸収についてはまだ不明な点が多く、施肥基準も決められていないが、米国のUSDAの指導書には表6の様に記されている。日本でもこの基準に当てはめて差しつかい無いと考えられる。ここで6月と7月に追肥をするのは枝の伸びる時期と果実の成熟直前にもっとも多くのチッソを必要とするからである。

ブルーベリーはチッソに極めて敏感で、不足すれば直ちに葉に赤い点々が出たり、葉全体が赤くなったりする(Reddingと言う)。一方、与えすぎると葉の禄が褐色するクロロシス現象が発生したり、時には枯死する場合もある。したがって、一度に多士の施肥を行なわない様にし、特に、若木の場合や鉢植えの場合は葉の色を見ながら少土ずつ分けて与えたはうがよい。2年生のジャージーを使った岩手大学圃場での実験では、株当たり10g以上のチッソ(硫安で50g)を与えると枯死する株が出始め、20gを与えた場合には半数以上の株が枯死した。

肥料の種類によっても生育が大きく影響されることが知られている。窒素肥料として最 も効果のあるのは硫安で、塩安、硝安、硝酸カルシウムでは生育が劣り、時には害を及ぼ すこともある。

第表6 ブルーベリーのチッソ施肥基準
樹齢 1回に施す1株当たりのチッソ量
3月下旬 6月上旬 7月上旬
1 0 6 6
2 3 6 6
3 6 6?12 6?12
4 9 6?12 6?12
5 12 12?18 6?12
6 18 12?18 6?12
7 21 12?18 12?18
8 24 18?24 12?18
3gのチッソ量はブルーベストの場合中スプーンで2杯、硫安では1杯に相当

硫安がよく効くのはイオウを含むからである。ブルーベリーは野生種が火山に生育していることから分かるように、イオウの要求度が高く、硫安に限らずカリの施肥にも硫酸カリを用い、常にイオウを供給する様にする。イオウを供給することは土壌のpHを下げることにもなり、土壌中の鉄やマンガンの可溶化を促し、これら養分欠乏によって発生するクロロシスを防ぐ。一方、塩素は害作用が強いので塩安はもとより塩化カリの施用もひかえたほうがよい。

以上を考慮してブルーベリー専用の肥料が作られている。商品名をブルーベストと呼び、成分はチッソ12、カリ10、リン酸10、マグネシウム0.3、鉄0.1、イオウ14.5を含む(製造・発売元:晃栄化学工業)。岩手県内の産地を見ると、基肥として使っているところ、追肥に使っているところ、全く使っていない所とあるが、使用している園の生育は概して良好で、クロロシスの発生も見られていない。

土壌管理は根が浅いブルーベリーにとっては重要な問題である。株下は常に除草しておくとともに、出来るだけ多くの有機物マルチを行なう。マルチ材としては稲ワラ、落ち葉、バーク、チップ、鋸屑等、有機物ならば何でも良いが、肥料分や塩分の多い厩肥や、末席熱のキノコかすの施用は障害発生の原因となる場合がある。前出表4のうちpHが極端に低かった園は「エノキかす」マルチを行なった園であり、施用後1カ月後項からクロロシス発生とともに樹勢が低下し枯死する株も出た。多分、「エノキかす」から溶出した有機酸によってpHが低下したものであろうが、場合によっては発酵して熟を出す可能性があり、十分腐熱させるか風雨に晒して酸やチッソ分を無くしてから施用するようにする。なお、カナダでは分解の遅い針葉樹の鋸屑を使用していて、われわれも各種の針葉樹チップやバークの検討を行っている。2年間の試験結果から、杉バークを10cm厚でマルチした場合は雑草の発生をほぼ完全に抑え、土壌の硬化も防げることがわかった。不特定多数の人間が園内に出入りする摘み取り園では極めて有効な土壌管理法であると考えられる。

転載元情報
元、岩手大学農学部付属農場 横田 清
(ブルーベリーの栽培と流通をめぐって)
公開講座テキストより
※ 当社ではマルチング材の販売を行なっていますが、ブルーベリーは取り扱っていません。

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