ASTM-F1292-99で試験されたゴムチップ舗装の結果報告書 - 遊具下ゴムチップ舗装

遊具下衝撃吸収性ゴムチップ舗装


遊具下ゴムチップ舗装  【RGペイブ】
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ASTM-F1292-99で試験されたゴムチップ舗装の結果報告書

北海学園大学教授工学部土木工学
工学博士 上浦 正樹
札幌市中央区南26条西11丁目
TEL 011-841-1161  FAX011-551-2951

岩手大学教授農学部農業生産農業生産環境工学科
農学博士  藤井 克己
岩手県盛岡市上田3-18-8
TEL 019-621-6198  FAX019-621-6204

有限会社環境緑化エンジニアリン
仙台市太白区袋原3-11-48
tel 022-306-1771FAX022-306-1772
代表取締役 内田 克




試験目的

米国消費材安全委員会(U.S. Consumer Product Safety Commission)では,遊具の下や周囲の床は衝撃吸収力の大きな材料を使用するように規定している。

 床の衝撃吸収力は、使用する遊具から落下する可能性のある最大高さよりも大きな限界高さ(Critical Height)を持っている必要がある。限界高さとは、ASTM F 1292に記載されている方法で試験したとき、衝撃減速度のピークが200G以下でかつHIC(head injury criteria:頭部損傷基準)が1000以下である床材料に固有の物性である。

 本試験の目的は、当社の衝撃吸収性床材である「RGペイブ」の厚さと限界高さの関係を調べるために、厚さを変えたRGペイブの供試体について限界高さを求めるためのものである。




試料及び試験



2-1供試体の種類

使用した供試体は表―1に示した8種類である。
供試体は2層構造をしていて、上層は粒径3mmのゴムチップを使用し下層は粒径
20mmのゴムチップを使用している。(レべリング層として8mmのゴムチップを使用)





供試体の概略図を下図に示す。

試験したゴムチップ舗装の断面図





表―1 使用した供試体の種類
ゴムチップ舗装の供試体の種類
厚さ(mm) 合計厚(mm)
上層 下層
1 10 30 50
2 10 50 70
3 10 70 90
4 10 90 120
5 10 110 150
6 10 140 200
7 10 170 180
8 10 200 210

2-2供試体の配合、および物性

ゴムチップ舗装.供試体の配合と物性値
最大粒径(mm)
ふるい目
上層 下層 レべリング用
骨材料 (3mm)100重量部 (20mm)100重量部 (8mm)100重量部
バインダー量 21重量部 8重量部 8重量部
乾燥密度(G/M3)
(ノギス方)
1.198 0.646
空隙率(%) 17.1 32.2
引き張り強さ(kg/m2
(JIS K-6911)
11.6 5.3
伸び(%)
(JIS K-6911)
72 36



表―3 骨材(ゴムチップ)粒度
ゴムチップの粒度
最大粒径
ふるい目(mm)
上層 下層 レべリング層
  3mm   20mm 8mm
通過重量百分率(%)  26.5   -  100  -
19.0 - 43 -
13.2 - 0 -
9.5 - -   100  
7.93 - - 86
4.75 100
- 0
2.36 53
- -
2.0 27
- -
真比重 1.001 1.001 1.001



表―4 バインダーの性状値
RGバインダーの性状値
試験項目 基準値
外見 淡黄色液状
アミン当量 615
粘度
(mPa-s/25℃)
4250
比重
(25℃)
1.090

2-3試験方法

(1)試験法: ASIM F-1292-99に規定された「遊具の下及び周囲に使用する床の衝撃減哀性についての標準規格」に従って行った。

(2)衝撃物: ASLML F-355手)|頂Cに測った頭状ものであり、全重量は5Kgである。

(3)試験温度:23°C(常温)、-1°C(低温)、49°C(高温

2 - 4試験磯関

北海学園大学工学部土木工学科上浦研究室

3.試験結果



表 - 5  試験結果一覧表
ゴムチップ舗装供試体をHIC測定器で試験した結果一覧
供試体の寸法
(mm)
縦×横×厚さ
温度
(℃)
落下高さ
(フィート)
”G”
MAX
衝突時速度
(M/sec)
HIC 限界高さ
(フィート)
限界高さ
(cm)
1 300*300*40 -1 4
5
162
193
4.8
5.3
790
1101
4 120
23 4
5
156
189
4.7
5.3
775
1126
4 120
49 3
4
5
132
162
189
4.1
4.8
5.3
547
823
1126
4 120
2 300*300*60 -1 6
7
162
187
5.8
6.2
950
1256
6 180
23 5
6
7
140
155
173
5.3
5.8
6.2
736
828
1119
6 180
49 5
6
7
135
158
180
5.3
5.8
6.2
726
970
1280
6 180
3 300*300*80 -1 6
7
8
139
158
170
5.8
6.2
6.6
799
985
1200
7 210
23 6
7
8
140
152
167
5.8
6.2
6.6
741
917
1249
7 210
49 6
7
8
128
142
157
5.8
6.2
6.6
736
915
1142
7 210
4 300*300*100 -1 7
8
9
146
145
157
6.2
6.6
7.0
910
984
1150
8 240
23 8
9
10
138
142
159
6.6
7.0
7.4
889
973
1287
9 270
49 8
9
10
124
138
147
6.6
7.0
7.4
803
966
1107
9 270
5 300*300*120 -1 9
10
139
148
7.0
7.4
983
1132
9 270
23 9
10
128
136
7.0
7.4
932
1030
9 270
49 9
10
11
118
124
155
7.0
7.4
7.7
852
841
1218
10 300
6 300*300*150 -1 9
10
123
128
7.0
7.4
911
1029
9 270
23 9
10
11
110
125
129
7.0
7.4
7.7
799
993
1020
10 270
49 9
10
11
103
114
128
7.0
7.4
7.7
772
911
970
11 330
7 300*300*180 -1 9
10
133
133
7.0
7.4
898
1006
9 270
23 11 118 7.7 950 11 330
49 11 146 7.7 766 11 330
8 300*300*210 -1 10
11
131
143
7.4
7.7
910
1013
10 300
23 11 120 7.7 823 11 330
49 11 111 7.7 698 11 330

4.結果の考察

4-1RGペイブの厚さと温度による限界高さの関係



表―6
全ての温度を満足するRGペイブ(ゴムチップ舗装)の厚みと限界高さの関係
厚さ 限界高さフィート(内cm)
-1℃ 23℃ 49℃
40 4(120) 4(120) 4(120)
60 6(180) 6(180) 6(180)
80 7(210) 7(210) 7(210)
100 8(240) 9(270) 9(270)
120 9(270) 9(270) 10(300)
150 9(270) 10(300) 11(330)
180 9(270) 11(330) 11(330)
210 10(300) 11(330) 11(330)

4-2 全ての温度を満足する(低温―1℃、高温49℃、常温23℃)RGペイブの厚さと限界高さの関係



表―7
RGペイブ(ゴムチップ舗装)の厚みと遊具からの限界高さ
厚さ 限界高さフィート(内cm)
40 4(120)
60 6(180)
80 7(210)
100 8(240)
120 9(270)
150 9(270)
180 9(270)
210 10(300)

(1)試験機の関係により、落下高さは11フィート(330cm)までしか試験することが出来なかったが、改良により11フィート以上の試験も充分可能である。

(2)限界高さと、供試体(RGペイブ)の温度との関係において、表―5、表―6より9フィート(270cm)までは、温度による違いはみられないが、9フィート(270cm)以上になると温度による違いが大きくなる。特に低温(-1℃)においては落下による衝撃吸収能力が低下することが明らかです。

(3)外気温とRGペイブの温度との関係を今後調査し、外気に放置された状態において外気温が何度になったら、RGペイブの全体温度が何度になるかを調査する必要があると思います。

(4)落下による衝撃吸収舗装をRGペイブで経済的に設計する場合、温暖地域(例えば沖縄、千葉、静岡など)においては―1℃の温度域の数値を省くことも検討すべきと思われます。
また、あまり背の高い遊具は避けたほうがより安全と思われます。遊具の高さは3Mを目安にするのが良いと思われます。

上記より、RGペイブの厚さと限界高さとの関係は、表―8に示す関係があります。



表―8
寒冷地タイプと温暖値タイプのRGペイブ(ゴムチップ舗装)と遊具の限界高さの一覧表
寒冷地タイプ 温暖値タイプ
限界高さ
(cm)
RGペイブの厚さ
(mm)
限界高さ
(cm)
RGペイブの厚さ
(mm)
120以下 40 120以下 40
120~180以下 60 120~180以下 60
180~210以下 80 180~210以下 80
210~240以下 100 210~270以下 100
240~270以下 120 270~300以下 150
270~300以下 210 300~330以下 180
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