衝撃吸収舗装「半ルーズフィル」の試験報告- 遊具下ゴムチップ舗装 ルーズフィル

ルーズフィル 遊具下の固めないゴムチップ舗装


ルーズフィルゴムチップ舗装  【ルーズフィル】
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衝撃吸収舗装「半ルーズフィル」の試験報告

遊具からの落下対策は、衝撃吸収舗装が最適である。ようやくわが国でも普及が始まり、あちこちの公園等で見られた方も多いと思います。近年原油価格の
高騰で、ウレタン樹脂バインダー、運賃が高騰しております。そのため施工コストがかなり上昇している。わが社では、2006年に安価なルーズフィル方式(固めないゴムチップ衝撃吸収舗装)をホームページで紹介してきました。問い合わせも2007年8月以降増えております。今回落下試験を行い、舗装厚の検討を再度行いました。多くの遊具高さは、3m以内のものが大半です。(ここで言う遊具高さは、落下想定高さである)よって3m未満の高さにて実施した。その結果報告書です。ご参考にしていただければ幸いです。

今回の試験は、半ルーズフィル方式(基盤層のみはウレタン樹脂で固める。)で、基盤層5cm、表層5cmの10cm仕上げ、及び基盤層5cm、表層8cmの13cm仕上げの2種類です。

  • 1)試験実地日:2007年12月19日
  • 2)供試体形状:450×450×100、及び450×450×130
    形状はASTM F1292 9の2(Test Sample)のloose fill による。
    基盤層は15mm?25mm粒経ゴムチップ使用、表層は棒状ゴムチップ使用。

3)試験条件

  • 試験方法:ASTM F1292―99及びF355―95 手順C
  • ロケット重量:5kg
  • 外気温:8.5℃前後
  • 供試体温度:10℃前後
  • 落下試験高さ:130mm厚――2.4m ,2.7m ,3.0m
    100mm厚――1.8m,2.1m,2.0m
  • 落下回数:各供試体3回落下 

試験中の供試体の状態:

試験前の供試体はフラットであるが、第1回目以降はクレーター状態になる。2回目、3回目の落下試験はそのままの状態で行った。(クレーター状態の上に落下させた)
(ASTM F1292-99の9の2に準じる)

追加試験:
100mm厚の落下試験において、2.1mの第2回目でHIC数値が1,000を超えたため、新たな供試体で2.0m にて試験を行った。又、比較参考数値として、100mm厚、棒状ゴムチップのみにて(完全なルーズフィル)、落下高さ2.0mにて試験を行った。

試験結果

A)供試体厚130mm

(m) 落下高さ 2.4m

供試体No. 供試体の寸法(mm)縦×横×厚さ 外気温度 供試体内温度 落下高さ(m)
1 450×450×(130(50+80)) 7.9 10.1℃ 2.4
落下回数 ”G”MAX ”G”MAX平均値 衝突時速度 (m/sec) 速度平均値 HIC HIC平均値
1回目 117.1 135.3 6.82 6.83 643.7 788.4
2回目 138.4 6.83 821.3
3回目 132.1 6.82 755.5



(m)落下高さ 2.7m

供試体No. 供試体の寸法(mm)縦×横×厚さ 外気温度 供試体内温度 落下高さ(m)
2 450×450×(130(50+80)) 7.9 10.4℃ 2.7
落下回数 ”G”MAX ”G”MAX平均値 衝突時速度 (m/sec) 速度平均値 HIC HIC平均値
1回目 118.9 140.2 7.22 7.22 691.8 891.6
2回目 144.8 7.22 944.3
3回目 135.6 7.22 838.8




(m) 下高さ 3.0m

供試体No. 供試体の寸法(mm)縦×横×厚さ 外気温度 供試体内温度 落下高さ(m)
3 450×450×(130(50+80)) 7.9 10.1℃ 3.0
落下回数 ”G”MAX ”G”MAX平均値 衝突時速度 (m/sec) 速度平均値 HIC HIC平均値
1回目 136.6 180.4 7.6 7.60 889.4 1406.5
2回目 177.7 7.6 1392.5
3回目 183.1 7.59 1420.4

※―1 各高さとも1回目と2回目、3回目はHIC,Gmaxの数値が大きく乖離している。1回目の落下で、供試体の表面には、深さ4cm強のクレーター状のくぼみが出来る。(写真参照)2,3回目は、そのままの状態で継続するため、舗装厚が薄いことになり、数値が大きくなる。実際の現場においても、蹴飛ばし等において、表面のゴムチップは移動し、薄い部分が出来る。但し、これ以上の薄い部分は出来ない。現実、表層部分のゴムチップを、盛り上げても、すぐに崩れてクレーター状の厚みより厚く保たれる。(米国の多くの試験結果から、このような試験方法がASTMで規定されたようである。)

よって、厚み130mm「半ルーズフィル」の常温限界高さは、2.7mとなる。2006年の試験結果で3mまで可能と公開したが、今回の試験結果により2.7mに訂正をする。前回の試験では常に表面を平らにして試験を実地した。実際の現場は下地部分が、土、砕石であるためこの試験数値よりは低くなる。(当社の実績では2.7m を超える現場実績は無い。)又、ルーズフィル方式は、強制的に固めたゴムチップ舗装(当社のRGペイブ)と比較して、温度による影響は少ない。(空隙が多く熱伝導率が悪いことに起因する)

※―2 ルーズフィル方式は試験温度管理が、かなり大変である。(供試体内温度が変化しやすく規定温度を保つのが困難な場合が多いため、今後、外気温が-1℃以下の状態の時、試験を実施しそのデーターを公開します。又夏場の高温時に49℃の状態を測定しデーターを公開していきます。)

B)供試体厚 100mm

(m) 落下高さ 1.8m
供試体No. 供試体の寸法(mm)縦×横×厚さ 外気温度 供試体内温度 落下高さ(m)
4 450×450×(100(50+50)) 7.9 10.2℃ 1.8
落下回数 ”G”MAX ”G”MAX平均値 衝突時速度 (m/sec) 速度平均値 HIC HIC平均値
1回目 111.8 129.4 5.96 5.96 537.3 681.8
2回目 130.6 5.95 682.5
3回目 128.1 5.96 681.0




(m)落下高さ 2.0m

供試体No. 供試体の寸法(mm)縦×横×厚さ 外気温度 供試体内温度 落下高さ(m)
5 450×450×(100(50+50)) 7.9 10.2℃ 2.0
落下回数 ”G”MAX ”G”MAX平均値 衝突時速度 (m/sec) 速度平均値 HIC HIC平均値
1回目 120.5 147.6 6.26 6.26 641.3 878.0
2回目 144.3 6.26 872.0
3回目 150.9 6.26 884.0




(m)落下高さ 2.1m

供試体No. 供試体の寸法(mm)縦×横×厚さ 外気温度 供試体内温度 落下高さ(m)
6 450×450×(100(50+50)) 7.9 10.2℃ 2.1
落下回数 ”G”MAX ”G”MAX平均値 衝突時速度 (m/sec) 速度平均値 HIC HIC平均値
1回目 132.7 160.1 6.43 6.42 753.2 1025.3
2回目 159.5 6.42 1016.4
3回目 160.6 6.42 1034.2

※―1厚み100mmの場合も上記と同じく、1回目と2,3回目の数値は大きく乖離する。やはりクレーターの影響によるものである。2006年の試験結果で限界高さを2.4mとしたが、今回の試験により2.0mに改訂する。(現場実績は2.0m以下である)

C)完全な「ルーズフィル」

棒状ゴムチップ100mmによる落下試験
落下高 2.0m

供試体No. 供試体の寸法(mm)縦×横×厚さ 外気温度 供試体内温度 落下高さ(m)
7 450×450×100 7.9 9.8℃ 2.0
落下回数 ”G”MAX ”G”MAX平均値 衝突時速度 (m/sec) 速度平均値 HIC HIC平均値
1回目 74.8 149.5 6.26 6.27 250.3 715.9
2回目 142.4 6.27 686.7
3回目 156.5 6.26 745.0

2回目、3回目の数値は1回目の3倍の数値となる。1回目の落下では、リバンドはほとんど無く、突き刺さると言う感じである。2回目以降はリバンドを生じる。又、「半ルーズフィル」と比較したとき、2回目と3回目の数値もかなり乖離している。おそらくこの要因は層厚に問題があるといえる。米国の場合15cm前後を適切な舗装厚とする企業が多い。米国のようにノーメンテナンスで供用する場合には、最小厚みを厚くする必要がある。

舗装厚は使用するゴムチップの形状、粒経によってもかなり異なると思われる。
今後、棒状ゴムチップ以外にも、形状、粒経を変えて試験を行い、低コストな衝撃吸収舗装を提供していくつもりです。
現在使用している棒状ゴムチップは、素足でも違和感が無いようにと考えて使用している。又、「半ルーズフィル」方式は日常管理が楽である(厚みの変化率が少ない)

今後、多くの人々からのご意見を期待しております。ASTMの改訂版2004

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